東日本大震災2年を迎えて 代表:久田光政

東日本大震災発生から6日後の2011年3月17日、愛知ボランティアセンターは発足した。以来、私たちはこの二年間に下表のような応援活動を行ってきた。もとより被災者応援活動は数字で計れるものではない。

だが、この数字の中にはのべ1万人を超える方々の応援の想いがたくさんつまっている。宮城県石巻市十八成浜をはじめとして、多くの被災者の想いもたくさんつまっている。

東日本大震災は大切なものを大量に押し流した。その一方で、私たちは新しい“何か”を創り出している。

震災の風化、ボランティアの減少という言葉はよく聞く。だが、愛知ボラセンの現地ボランティアバスは、2013年2月22日~24日、3月1日~3日ともに51人ものボランティアさんたちが参加している。63回一度として同じメニューを提供したことのない“くぐなり食堂”。そのメニューを考え、鮎川浜の東洋館さんに食材の発注をするボランティアさんたち。現地ボランティアの受付を自発的に担われる高齢者のボランティアさんたち。ほぼ毎週日曜日午前7時30分に東別院に帰ってくる現地ボランティアバスを出迎え、ゴミの分別、使った道具や機材の清掃などをされるボランティアさんたち…。今日の「エール2nd」の準備は半年前から始めた。追悼キャンドル製作をはじめ、この準備に実数で300~400人のボランティアさんたちが参加している。こうしたボランティア活動はきわめて自発的で、継続的なものだ。

そして、この活動を通じて、ボランティアさん同士、そして十八成浜の皆さんとボランティアさんが、とてもすばらしい、信頼しあえる人間関係を築いている。私自身も人間のすばらしさを日々実感している。

十八成浜では、自宅を失い高台移転をされる被災者の皆さんが、「一般社団法人 十八成ビーチ・海の見える丘協議会」を2012年11月に結成した。そして、私はその事務局長を拝命した。十八成浜の高台移転は2103年春に工事が始まり、2014年末から2015年春ころの完成・移転になる見込みだ。協議会では、地盤沈下で海に没してしまった砂浜の再生、津波で流された低平地を利活用した十八成浜の復興案、それらにともなう県道・市道の付け替えを検討している。こうした復興への歩みは牡鹿半島の中では一番早い。愛知ボランティアセンターの十八成浜での継続した応援活動がこうした動きの一助になっていると思う。

また、この震災で1,723人もの子どもたちがお父さん、お母さんを亡くした。愛知ボランティアセンターはすべての孤児遺児の子どもたちが高校を卒業するまで応援を続けようと、「震災孤児遺児応援2万人(口)ワンコイン・サポーターズ」の取り組みを2011年4月から始めた。2011年度は943人の子どもたちに一人7万円の応援金を、サポーターさんの応援メッセージとともに贈った。2012年度は1,000人を超える子どもたちに6~7万円の応援金を贈る予定だ。

同じ境遇の子ども達が人間関係を深めることは大切ではないか、と私たちは考え、応援金を贈った943人のうち約400人の中学生・高校生に、「でらえ~友だちづぐろっぺぇ2013 in 名古屋」(2013年3月9日~10日)の招待状を送った。そして、参加を希望した16人の中学生、高校生が、今、名古屋を訪れている。それをアテンドするのは愛知の中学生、高校生、大学生27人。みんなが友だちになれる企画。それを大人たちが支えている。

愛知ボランティアセンターは、十八成浜・牡鹿半島での応援活動、震災孤児遺児の応援活動をベースとして、これからも東日本大震災被災者応援活動を続けていく。あわせて、東海地方で予想される南海トラフ巨大地震への備えをしていく。さらに海外(とりわけ途上国)での災害に対する応援活動も視野に入れている。

「明るく」、「楽しく」、そして「真面目な」被災者応援活動を通して、新しい“何か”を創り出していきたいと考えている。

 

数字でみる愛知ボランティアセンター被災者応援活動
直接届けた応援物資:約6,000箱
愛知での仕分け・分類ボランティア:のべ約3,000人
現地ボランティア:85回/のべ約6,000人
くぐなり食堂開催:63回(提供食事数:約1万食)
現地ボランティア見送り・出迎えボランティア:のべ約2,000人
震災孤児遺児応援金(2011年度):943人(一人7万円)
震災孤児遺児ワンコインサポータズ:約3,500人/約5,000口
エール1st参加者:約4,000人
被災地へ贈った義援金・寄付:5,178,375円
石巻市:2,964,094円、十八成区:1,014,281円
十八成ビーチ・海の見える丘協議会:1,000,000円
南相馬市社会福祉協議会:200,000円

 

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