でらえぇ~友だちつぐっぺぇ笑顔プロジェクトとは?

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愛知ボランティアセンターは東日本大震災発生後、
震災孤児遺児応援 ワンコイン・サポーターズ」というプロジェクトを立ち上げ、震災でお父さんお母さんを亡くしてしまった子どもたちに直接応援金を送る活動を行ってきました。
東日本大震災でお父さんお母さんを亡くしてしまった子どもたちは1,772人。とても多くの子どもたちが、大切なお父さんお母さんを亡くしています。
しかし、1学年あたりで計算すると、その人数は約85人。
子どもたちは同じ地域に固まって住んでいるわけではありません。なので、同じ学校やクラスに同じような境遇の子がいて、友達になれるという可能性はとても低いのです。
身近に同じような境遇の子がいないということは、どんなに寂しくても、辛くても、その気持ちを打ち明けられる関係がほとんどないということでもあります。
自分の気持ちを話したら、大切な友達に気を遣わせてしまうのではないか、同情しか得られないのではないかと恐れ、気持ちを心にしまってしまう子どもたちもいるのです。
「でらえぇ~友だちつぐっぺぇ 笑顔プロジェクト」とは、
同じような境遇を持つ子どもたち同士が出会い、本気で泣き、笑い、同情などではなく本当に深い部分で気持ちを分かち合える関係を作るために、
同世代の名古屋の学生がサポートし寄り添うプロジェクトです。
1泊2日、もしくは2泊3日を東北の学生と愛知の学生が共に過ごします。昼間にゲームなどで交流を楽しんだ後、最終日前日の夜に「語る会」という会を行い、自分の胸の内にある想いを学生たちだけで語り合います。
この時間に多くの東北の学生たちが、震災の記憶や現在の苦しみや不安、長い間飲み込んできた思いを、勇気を出して話してくれます。
名古屋の学生たちはそれに静かに耳を傾けます。また、たとえ震災は関係なくとも、自分自身の悩みや苦しみを語る名古屋の学生もいます。
誰でも、どんなことでも話していい、話したくなかったら話さなくてもいい、話を聞きたくなかったら退室してもいい、「語る会」はみんなが自分の感情に素直に動くことが許される、とても大切で繊細な時間なのです。
「でらえぇ~」が初めて開催されたのは2013年3月。最初はこのプロジェクトを行うことで、震災の辛い記憶を引き戻してしまうのではないかという不安や、そもそもこのプロジェクトを行うことが正解なのかさえ分からず、全て想像と手探り状態のところから始まりました。
しかし第1回の「でらえぇ~」が終わった後、多くの東北の学生たちは「でらえぇ~に参加して本当によかった」と言ってくれました。
それから過去4回の活動を重ねる中で、東北の学生、そして名古屋の学生にとって、とても大切な出会いや学びがたくさんありました。そして何より、大切な友だちがたくさんできました。
共に過ごす数日間は、単なるスタートに過ぎません。そして友だちという関係に、ゴールはありません。
東北の学生たちが「でらえぇ~」を通して大切な友だちに出会い、それぞれが住む場所に戻ってもずっと繋がっていける関係を作ることが私たちの何よりの願いです。
そのために私たちはこれからも、東北の学生たちの出会いの場、心を許せる居場所を作り、ずっと守り続けていきます。
そしてでらえぇ~友だちとして、みんなの心に寄り添い続けていきたいです。

第5回(2015年3月開催) 実行委員長 高瀬実恵